杉や桧を使った家に住む

上棟に立ち会ってきました

 先日、上棟に立ち会ってきました。立ち会った、とは言っても見ているだけではなく、ヘルメット被ってゴム手袋を装着して、足場を登ったり、降りたり。

ちょっとボルトを取って、と言われれば上まで届け、ほぞ穴も確認し、ちょこちょことやることがあり、参加する楽しみがあります。打ち合わせをして、設計して、現地で見る。安定感があり、これでいいな、という高さを確認し、答え合わせをして安堵する。 やはり住宅の設計は面白いなと噛み締める時間です。

3次元で空間を感じられるか?

 ちょうど今、専門学校で1年生は住宅設計の課題に取り組んでいます。当然、初めての住宅設計なので、「珍」設計が次から次へと現れます。ルールは平屋限定のはずが、片流れで急勾配を採用すると2階建てくらいのボリュームになり、ちょっと待てちょっと待て、とドクターストップならぬ、ティーチャーストップ。 他にも東と南側が緑豊かな公園なのに、なぜか西側の隣家に開放的とか、トイレが90センチ角とか、浴室が4畳半とか。 否定しているわけではなく、これはこれで素晴らしい経験で、自宅に帰って実測するまでが課題の意義だと、迷走を好意的に受け止めています。

 

 住宅の設計には、サイズ感が重要です。住宅作家と呼ばれる建築家は特にこの「狭い」と「落ち着く」のこじんまりした居心地を大切にします。 著名な堀部安嗣氏や伊礼智氏、中村好文氏は、個人的にリスペクトしている路線です。

 

現場で住宅を眺めるときの私の感覚としては、「ちょっと狭いかな」くらいが完成すると、ちょうどサイズ感がいいかなと思います。というのも、現場を眺めているときは腰を掛けるわけでもなく、ましてやゴロ寝をするわけでもないので立ったままでは目線が高いから。 

ゴロッと寝転がったときに家の良さが分かる

 立った状態から、床に座り、そして手をつき、背中や脇腹が床と接する。天井を眺め、ふっーと息を吐く。床のサラッとした手触り、温度を体中で感じる、その時に木の家の良さをきっと感じると思います。 量産型の超大手の住宅業界の家づくりを見てきた経験から、非効率でも大事なことは小回りを利かせて対応したいな、というのが当事務所の考えです。 事前に連絡いただければ、自宅の案内も可能です。 暑くなる前でしたら、薪ストーブのご案内もぜひ。