今年もまた薪ストーブの季節到来

このまま夏が終わらないかと思ってた

 2025年の夏は、とても暑かった。そして、誰しもこのまま夏が終わらないかと・・・そんな予感がしたころ、季節は実に真面目に移り変わった。ただ、心地よい秋の存在を忘れてしまったか?のように冬に飛び級し、急に寒くなってしまった。

 

 札幌で暮らす次男のアパートの電気代が長い夏のせいか、北海道電力の単価が高いのか分からないが、一軒家の我が家の電気代と大して変わらず、「寒くなったら、クーラーを使わなくなるから、安くなるはずだね」と、ラインで連絡をした。寒冷地では、エアコンとは言っても、冬季は石油やガスストーブで暖を取るため、エアコンによる暖房は一般的にしない。 クーラーの電気代と暖房の灯油代、どちらが高いだろうか、少々不安もある。

熱を得るには、本来は費用が掛かる

 ちょうど次男と光熱費のやり取りをしたころだったので、ほぼタダで熱を得られる、薪ストーブの有難みをしみじみと感じた今日この頃。 もちろん、薪ストーブの初期の導入費は、それなりにかかるし薪ストーブグッズや薪割機のレンタルもいくらかかかるが、捨てれば処分費を取られる木材の端材を薪にして暖を取れるのだから、ほとんどタダ。

 

できることならば氷点下の日もある札幌に暖を届けたいほど。 現場が始まるとまた端材が出るので、手持ちも春までには片付けたいし、みかんの薪も虫に喰われるのでサッサと焚いて在庫を回転させたい。ありがたい悩み。

 

 家を建てた当初は、薪ストーブの煙突も珍しく、「木を切ったけど、要るか?」とあちこちから声を掛けていただき、助けていただいた。 薪ストーブを安定して使っていくためには、やはり、ほぼ無料の調達ルートの確立が不可欠。割ってすぐ薪にはできないので、次のシーズンを考えながら集めていく。

春になったら、煙突掃除をするはずが・・・

 薪ストーブは設置したら終わりではなく、使い続けていく暖房設備。 長く付き合っていくためにも自分でできる限りのメンテナンスをしたいと考え、DIY主義でやっています。 シーズンが終わったら掃除しましょう、と耳にはするのですが、いつの間にか夏が来て、屋根に登れないほど暑くなり、毎年秋に煙突掃除を自分でしています。 そろそろ学習しなくてはいけませんね(笑)。

 

自分で煙突掃除をするには、当然屋根に登る必要があるのですが、設計段階から配慮しておくことがあり、当事務所では基本的に2階の下屋からあまり長い梯子を使わなくても登れるようにしています。

 

 簡単にスイッチポンで、暖かくなる暖房器具ではないですが、ゆらゆらと揺れる炎を見ていると心が落ち着くのも事実。 めんどくさいことの好きな、好奇心旺盛の方にオススメです。