浜松市の森林面積は、約1000平方km(100,000ha)
浜松市には、広大な森林があります。7割近くがなんと森! 数字にしてみると驚きます。私は仕事がら、製材工場を訪問させて頂く機会があり、貯木場に積まれている丸太が皮むきされ、大きな帯鋸で建築材料に加工されていくところを何度も見学させてもらっています。その後、自然乾燥され、出荷を待つ良質な木材を見ると、こんな素晴らしい材料を近場で調達できる地元密着の家造りの何と幸せなことよ、と常々思うわけです。
ただ、大多数の家づくりでは輸入材の集成材を使っている
専門学校の一般構造の授業では、テキストにあるように「構造用合板は、繊維方向が直行するように奇数枚の単板を張り合わせる」とか、「集成材は繊維方向が平行になるようにラミナを重ねて接着する」など、私は一般的な知識を教えています。 当事務所の家づくりとしては、部分的にでも真壁構造を使い、梁や柱を見せることが多いのであまり集成材を使うことはありませんが、豊富な木材資源に恵まれながら、わざわざ輸入材の集成材を使わなくてもいいのにな、と若干のモヤモヤを抱えています(笑)。
浜松市の木材をお得に使うには・・・
告知はされていると思うのですが、新規住宅取得者には届いていないのかも、と思い、調べてまとめてみます。
・天竜材の家百年住居る(すまいる)事業費補助金→材積1立方メートル当たり2万円、上限が40万円。COC認証工務店の場合10万円加算あり。
静岡県産材まで範囲を広げるとこんな補助金も。
・住んでよし しずおか木の家推進事業→材積1立法メートル当たり1.5万円、上限が30万円。森林認証材の場合、上限10万円加算あり。
天竜材、あるいは静岡県産材の積極的な利用をおすすめします。
柱や梁を丸ごと隠してしまう家づくりが大多数で火災保険の保険料が安いのも事実。ただ、私自身の体験として木の見える家の視覚的な優しさ、触れたときの温かみが、何物にも代えがたいと考えます。 御自身や家族が長い時間を過ごすマイホームです。 大量生産型のハウスメーカー的家づくりに疑問を感じたときは、スローな家づくりを思い出してみてください。
