
薪ストーブを楽しむには、地道な仕込みが必要。 もちろん購入薪であればそんな苦労とは無縁なのですが、薪ストーブを気兼ねなく楽しむには私のような庶民は薪を用意するところから楽しみたいものです。
ご近所さんから「山の木を切るけど要るか?」とありがたいお話があり、原木を頂きました。電動のスライド鋸やチェーンソーで扱いやすい長さに切り、細いものはそのまま薪棚に積みますが、太いものは2つや4つに割ります。 家を建ててからすでに10年以上経ちましたが、アチコチで薪の縁にも恵まれ、飽きずに楽しんでいます。
大林勇設計事務所では薪ストーブの導入を考えている方には、「薪の入手のアテはありますか?」と必ず、基本設計の際に聞いています。
やはり、家族が1日中在宅する日であれば、購入薪であれば1日に2,3千円分の薪を焚くことになります。 結局、薪が高くて焚けない、高いから薪をチビチビ焚いて暖かくない、と薪ストーブを活用しない後悔のスパイラルに巻き込まれます。 そんな後悔をするくらいなら100万以上の出費をして薪ストーブを導入しなくても、スイッチオンで立ち上がりの早いエアコンを選ぶほうが家族が幸せ。
敢えて不便な道を選ぶからには、薪を用意するところからが楽しみのスタート。実際にその薪を焚く1、2年後に薪割りしたことを思い出しながら存分に焚いて楽しむ。 ゆったりと時間を楽しむことも薪ストーブの醍醐味なのかな、と最近は思います。