私にとって、興味深い相談がありました。
使わなくなる事務所をリフォームして、住めるようにしたいとのこと。お会いして、ぜひやらせてくださいと即答しました。
日本中、特に地方都市の空き家問題は深刻です。
日本人は新築信仰が根強く(私も、人のことは言えませんが)、不動産市場では古家付きの土地のような言われ方で、オマケというよりはむしろ厄介者モノが付いてくるような扱いです。
ただ、今回は家族の仕事場だった場所が住まいに変わる、という点で随分と心理的ハードルが低いと同時に、思いを継承していけるという点で、楽しく進んでいけそうな予感です。
先行調査をしたところ、壁にも天井にも断熱は無く、ガラスもシングルガラス。 耐震性能もお世辞にも高いとは言えない状況。
補強にするか、耐震シェルターを挿入する考え方にするか、温熱環境の改善も踏まえて、小規模事務所のメリットである小回り機動力を発揮し、考えていきたいと思います。