建築業界27年目の春です

 3月の月末も迫り、もうじき4月です。

私自身には、変化もなく普通の月末ですが、新年度が始まります。

 

 学生時代を過ごした街や住み慣れた実家を離れる不安、会社に入る希望と不安の入り混じった気持ち、自分の子供がその年代になった今でも鮮明に思い出し、容易に想像できます。 非常勤講師を務める専門学校の卒業生は、今頃何を思っているのだろう、そんな思いも頭をよぎります。

 

 今、冷静に計算してみると、社会人スタートの住宅メーカーに入社してから27年目の春です。よく考えたら、それからずっと人の縁に恵まれ、建築の仕事をして来たことに自分でも驚きます。

 

 一級建築士の受験の社内講習も行っていただき、待遇も人間関係も良く、素晴らしい会社でしたが、昔からプラモデルや工作が大好きだった私の性分には、システマチックに出来すぎている住宅にやや面白みが感じられなかったこと、将来この家に住みたいかと問われれば、「ちょっと違うな」と感じたことが、建築業界の中で人生の方向修正をしたきっかけでした。 昨年、西新宿に行ったときに、入社式や退社手続きを思い出し、感慨深いものがありました。

 

 今でもあの頃の気持そのままに、「住宅展示場の家では何か違う、画一的で面白みがない、それに高い。自分たちの暮らしや信念、価値観に合う家を探してます。」という声に応えられる仕事を続けていきたい、と思っています。

 

 来年令和7年4月には建築基準法の大きな改正(4号特例の廃止、省エネ基準適合の義務付け)があります。 勉強はもともと好きなので新しい知識を取り入れて、私自身をバージョンアップさせながらスキルを磨いていきたいと思います。