いま、無事であることに感謝

京都行きの高速バスに乗る長男の見送り
京都行きの高速バスに乗る長男の見送り

こんにちは、大林です。

 

 能登半島地震の被害の状況が徐々に判明するにつれ、被害に遭われた方の数が増えていくことに胸が痛みます。 被害に遭われた方の御冥福と一日でも早い復興を心よりお祈りします。

 

 昨日今日と長男次男がそれぞれのアパートに帰るのを見送りながら、この正月の能登半島地震のこともあり、29年前の阪神淡路大震災のことが頭に浮かびました。

 

 浜松北高の同級生が神戸大学在学中に阪神淡路大震災で被災し、命を落としました。 部活にろくに顔を出さない、私達幽霊部員にも文句も言わず、暖かく接してくれた彼でした。 何で彼が?と思わなかった日はありません。

 

 ある時、神戸大学在学中に被災した学生の保護者の方の手記をふと目にしました。

その中のある保護者の方の、下宿に戻る息子に「もう一晩泊まって行けよ。」と言わなかったことを後悔しているという文面が、ずっと私の頭に残っています。(この頃は成人の日が1/15で、地元で成人式をする学生も多かった) 私も歳を取り、自分の子供らも大学生になった今、子供らが旅立つ後ろ姿を見送りながら私にも「もう一晩~」の言葉の重さが現実味を持ってひしひしと迫ってきます。 

 

 幸い、建築の耐震化、不燃化も進み、阪神淡路大震災ほどの災害被害はもうないだろうと思っても、日本中で大小の災害に依然として見舞われています。 そして、数日前の能登半島でも。 

 

 少なくとも、家族の命を守るはずの自宅で命を落とすようなことが有ってはならない。 建築技術者としてクドいほどに構造の大切さを訴求していきたいと思います。

 

 そして、子供らが帰省してくると米や肉は飛ぶように消え、酒は蒸発する(笑)、そんな幸せに感謝しながら、今年も一年、趣味に仕事に自己研鑽に頑張ろうと思った、2024年の正月休みでした。