当事務所が考える設計料というものの意味合いをここで説明させていただきます。
まず第一に、設計料とは土地の仲介手数料のような中間マージンのような性格のものでは決してありません。
建て主のために建築に関わるすべてのことを考えるための時間の対価、あるいは計画を考えるための過去の知識・経験・責任に対する対価だとお考えください。
性能評価、長期優良住宅、耐震等級、省エネ等級など、10年ひと昔とも言えるほどに、建築を取り巻く世界は変化し続けています。 そのためには情報収集を欠かすことなく、法令・社会の動向・新技術への対応など研鑽が必要となります。
ハウスメーカー、建売系ビルダーの見積には設計料という項目が無いため、設計事務所の設計料って何?という疑問もあるかもしれません。どんな会社でも人間が動いている以上、無料の仕事はありません。設計料として可視化しているか否かの差です。
物には品質の差と言うものがあるから価格差があると考えます。あなたならファーストフードにセットで付いてくるお代わり自由のコーヒーと専門店の挽き立てコーヒーのどちらを選びますか?あるいは2者は同じものだと思いますか?
少なくとも私は上記の2者は異なるものだと考えており、難関国家資格を取得し、考えることで報酬を得る以上、当事務所は後者のコーヒーのようであるべきですし、そのための努力をしています。
建築予定の方にはいろいろ事情もあると思いますので、この考えには無理強いはしません。猛暑の中、喉の渇きを癒すことが目的な場合、ただ水分であれば何でも構わない時もあるでしょう。それは本人の価値観次第なのです。
われわれ建築士(あるいは設計士)は弁護士・税理士の方と同様、物を売るのではなく、意義のある知識・経験・技術で報酬を得る仕事ですので設計料はそれに対する報酬とお考えください。 ただし、このように費用を頂くわけですから、依頼者だけの希望を実物にする為の詳細設計を行い、その工事が適正に行われているか監理する事は当然のこと、コストコントロールについての知識も備え実践しています。
依頼者のためだけに知恵を絞って、一つだけの解決方法を提案する、その点も併せて総合的に考慮していただくと設計料が無駄な費用で無いことに気付いていただけるのではないでしょうか?
新築設計監理料(2019~)
工事金額の10%+施工図作成費30万円を基準としておりますが、状況により図面および打ち合わせの簡略化により相談可能です。
工事面積の大小、難易度、役所折衝の有無により調整させていただきます。
その他、確認申請、中間検査、完了検査の費用が、別途かかります。
長期優良住宅・性能評価の取得も可能です。(オプション)
なお、工務店による設計サポートについては別途協議とします。
難易度により応相談とします。
2025年に住宅を含む全ての建築物の省エネ基準への適合義務化が始まります。 計算対応の困難な小規模工務店の設計サポートは、難易度・規模により応相談の予定です。
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