家づくりQ&A

 設計事務所に頼む家づくりは、圧倒的に少数派だと思います。 私も最初の会社はハウスメーカーでしたので、両方の立場を認識して驚いたこともありました。 ここでは家づくりに関して皆さんが疑問に思われそうなことを書き出してみました。


設計事務所は何をするの?

 設計事務所は、現在の状態(大抵の場合は更地)から完成形の建物を創り上げる計画立案を行い、工事のための図面を作成し、そして工事が正しく行われているか監理をすることが主な仕事です。いわば、「無」から「有」を創りだす先導者です。そのため、工事設計監理契約というものを依頼主と結び、仕事を行います。 設計事務所の家づくりでは工事請負契約は依頼主が施工者と行います。ただし、設計者は工事請負契約に無関係なわけではなく、監理者として責任を負うため契約書に設計者も記名押印します。 依頼主、設計者、施工者が「三権分立」で家づくりを行うのが、設計事務所と工務店との共同作業で行う家づくりの特徴です。この点でハウスメーカーの下請の設計者とは立場が異なります。



私の家を誰が建てるの?

 地域の小規模工務店、あるいは個人大工が多いです。直接作り手の顔が見えること、経営状況がクリアであること、余計な人員がいないほうが経営的にも楽で、総合的に見て見積が安くなることに無理が無いため、その方法を採っています。国交省により義務化された10年間の瑕疵担保責任保険に加入した工務店が仕事をします。

 



いくら位の坪単価なの?

 施工床面積と称し、割り算の分母である床面積を大きくして坪単価を安く見せるトリックもあり、規模により坪単価の意味するところは異なります。 平屋と2階建てでも状況が異なりますし一概には言えませんが屋外給排水まで含んで 70万円台後半から100万円台位です。 打ち合わせ方法、材料、考え方が全く違いますのでひたすら安さを売りにされるローコスト住宅業者よりは高いとお考え下さい。

 

 安いには理由があり、高いにもまた理由があるものです。 屋根の出をゼロとし、内装は化粧シートやビニール壁紙で覆い、安くする方法ももちろん承知しておりますが、当事務所では永く快適に住んで頂くことを目指しておりますので、価格を最優先事項とはせずに依頼主のマイホームづくりに尽力したいと考えています。



工事エリアはどこまで?

 信頼できる施工者がいらっしゃれば日本全国特に制限を設けておりませんが、現時点でのネットワークでは静岡県全域+愛知県三河地域と考えています。将来的なメンテナンスまで見据えていきたいので信頼できる施工者の存在が重要だと考えています。



設計と工事の期間は?

 工事には一般的に半年程度、その前に建主と出会って設計が完了するまでに半年程度、つまり合計1年程度というのが標準的なケースです。この他、農用地除外のような時間の掛かる申請を伴う場合、半年程度プラスしてお考え下さいください。

 



どの段階から費用が発生するの?

 状況にもよりますが最初の一案は無料で提出します。ただし、生活に関する細かい事を伺ったり役所に出向く時間も掛かりますので、多数の業者によるコンペ形式の場合はお断りする場合もございます。

 

当事務所に是非頼みたい、その本気度を見せて頂ければ御相談に応じます。