住宅の性能を考える(耐震等級・省エネ等級)


永く住める家づくりを目指そう

 私は、歴史のある街並みを歩いたり、走ったりすることが本当に好きで、世界中で「うっとり」と、「がっかり」を幾度も経験してきました。

 

街並みが永く続くためには、それを構成する個々の建物が手入れされながら、永く続くことが重要。

 

これから家を建てる際に当事務所が重要だと考えることは、完成時には見えなくなってしまう部分が多く、地味だけど後では取り返しの付かない部分です。

 

更新が容易にきく部分、きかない部分を見極めながら、予算配分を行いながら依頼主の要望を実現させていくのが、当事務所の仕事です。

 

 

 



断熱を考える(省エネ等級)

当事務所では、新聞紙を主原料としたセルロースファイバーの吹込断熱を中心に、フェノールフォーム断熱、繊維系断熱を中心に設計に取り入れています。 また、開口部(窓)は熱損失計算上、大きな熱の逃げ道であることが知られています。そのためYKKap「APW330(樹脂スペーサー仕様)」、木製断熱ドアをお勧めしています。 

 昨今の物価上昇により、建築にかかるコストは明らかに上昇していますが、長い目で考えれば、エネルギーコストのこと、住まい手の健康のこと、家族の滞在時間の心の充足感などを考えると、断熱には初期費用をかけるべき部分だと考えています。


構造を考える(耐震等級)

日本では至るところで地震が発生し、過去に多くの被害をもたらしています。住まいとは、日々の暮らしを潤いあるものとするだけでなく、家族の命を守るものとすべきです。

 

そのためには、構造的安全を検討し、確保した上で魅力的空間を計画することが必要です。 耐震等級、断熱等性能等級を中心とする長期優良住宅認定を取得することが重要と考えています。


ロングライフを考える(長期優良住宅)

建物を設計する際には、新築時のみに目を奪われがち。 赤ちゃんだった子供も大きくなり、いつかは巣立っていきます。 住まいも家族の変化に対応できるように、進化の余地を残しておきたいところ。

 

間仕切りの設置や撤去、外壁のメンテナンスや更新、室内外の設備のバージョンアップなど、永く住むためには基本の骨格を強固なものとした上で、更新の柔軟性を確保することが重要。