Hさんとの出会いは、完成見学会のお問い合わせをいただいたことが始まり。

その時はまだ土地取得の検討中で、生まれ育ったエリアを中心に土地を探しておりました。

　希望していたエリアは40年ほど前に分譲された大規模住宅地で、すでにお子さんが巣立ったり、相続で売りに出たり、でポツポツと売買の動きのあるエリア。　高台であることもあり、堅固な地盤で水害のリスクを避けたい取得者に人気のあるエリアです。

　さらに、ひと昔前の街並みのため、隣接する新興住宅地よりやや安いのも魅力です。

めでたく使い勝手の良さそうな北西道路の土地に出会い、住まいの設計が始まりました。

　御夫婦は暮らしのイメージがしっかりしている方で、コストを掛けるところは掛ける、節約するところは節約する、とメリハリが明確だったため、当事務所の提案もすんなりと受け入れてくださり、順調に設計作業が進みました。

　今回特に印象的だったのは、御親族の仲の良さです。

　ペンキ塗りや芝張りで3,4回のDIY活動があったのですが、暑い中皆さん嫌な顔一つせず楽しそうに作業してくださいました。　姉妹が雑談をしながらせっせと刷毛を動かす様子は家づくりの船頭を自認する私としては、非常に喜ばしい光景でした。

　猛暑の影響もあり、緑化ブロックの間に芝を植えるところまでで夏の庭仕事は終了。　涼しくなってからDIY造園が始まるそう。　我が家の下草の株分けもあるので、またお邪魔することになります。

　皆さんの協力もあり、住み心地の良さそうな家ができたこと、ありがたく思います。

私にとっても印象深い家づくりでした。