浜松市・いこいや(憩家)


施主Hさんから「家を建てたいんです。」と連絡を頂いたのは、GW中に私が家族で潮干狩りに出かけた帰りに電話を頂いた時と記憶している。「姫街道沿いの家」をそれ以前に自宅建築の参考に見ていただいてから、あちこち住宅展示場を巡ったものの、どうにもいわゆる「新築臭」に抵抗感を感じ、木の家を設計する当事務所に連絡を頂いた次第。

 

土地はすでに取得された120坪で、南側に緑が見える場所、幹線からは少し距離がありのんびりとした場所である。「産休(当時奥さんは産休中)が明けると共働きだからね、週末はのんびりできるような家になったらいいな。」というのが設計方針に大きく関わる部分となった。また共働きで平日は家事があまりできないことも危惧されていて、来客は家の奥まで入ってもらわずに玄関から近い部屋で応対したい、もちろん来客の宿泊もその部屋を利用というのがプラン構成上の条件でした。

 

プランの雛形を持たない当事務所ですから柔軟に対応し、数回のプラン打ち合わせを経てHさんの希望を満たす間取りとなりました。工事も敷地の広さに助けられ順調にすすめることが出来ました。私はたまにサイクリングで近くを通るのですが草刈りしたり庭いじりしたり家族で外で遊んでいる様子は本当にこの家を楽しんでいるようでした。

 

夏は遊園地の打ち上げ花火がよく見えるよ、なんてお話も聞いていますので時期を見計らって家庭訪問しようかななんて考えています。

 

<施工> 株式会社 菅沼住工