夢を広げるとは言っても、必ず予算の壁に突き当たる。この壁に突き当たることを恐れるがゆえに、夢を広げることに知らず知らずのうちに自分でブレーキを掛けてしまうのかもしれない。どんどん夢を広げるだけ広げてください。その後が、そろそろ私の出番です。
まずは、住まい手が家作りに何を求めているのか、私との打ち合わせで整理をしましょう。要望Aと要望Bは、類似のものかもしれない。または相反するものかもしれない。子供の小さい今のことばかり考えてもダメですよ、先のことも考えましょう。なんて指摘もします。
整理という、ふるいの中で残ったもの・・・それを大事にしたいですね。
また、目線を変えて物事を見ることも重要なことです。ベニヤむき出しでも、それを仕上げと思うことで、立派な仕上げとなります。判断するのは、住まい手自身 なのですから、それは自分で決めればいいのです。左の写真の家の外壁は無塗装の杉板です。古くなり色が変わっていく様子を楽しむ事で私と依頼人の合意が得 られました。決断には勇気も伴います。だからこそ達成感が得られるのだと思います。
さらに、目線を変えて将来のために未完成部分を残しておくという発想にも楽しみがあります。石膏ボードのままで引渡しとし、後で住まい手が、和紙を張ったり、ペンキを塗ったり・・・。明日の自分に宿題を与える、考えるだけでも楽しいではありませんか。
スペインのバルセロナにある「聖家族教会(サクラダファミリア)」は、いつ見ても工事中です。それが人を引き付ける魅力の一つなのかもしれませんね。めんどくさい事を敢えてやってみる。苦労、悩み、克服それは、満足という金銭以上の価値だと思える日が来ることでしょう。
ただしどんなに安くても、住まい手である人間・社会にダメージの多い材料の採用は当事務所では禁じ手です。必ず後悔する日が来ますから。その点ははっきりお伝えしています。
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